悲観的なのか楽観的なのかよくわかりませんが、興味深いエントリーでした。
 日本人たちよ、日本を幸せな発展途上国に戻そう(Rails で行こう!)

日本の経済力は落ち逝く一方で、長らく日本の枕詞だった「世界二位の経済大国」を今年ついに中国に譲ります。この流れはもはやどうしようもないことなので、竹やり持って戦車に挑む的な無駄な抵抗は諦めて、経済とは別の「豊かさ」「幸せ」を目指そうと言いたくなる気持ちはわからないでもありません。これは以前からよく聞くことで新しい主張ではないですが、GDP統計データで中国に追い抜かれたことが確定したら、さらにこうした意見が溢れ出てくるような気がして、早くも今からうんざりしています。

私は、国の経済発展なくして国民が「幸せ」になれるのかという疑問を持っています。もし、なれるのであれば、発展を追い求めるのではなく、別の道を探すのもアリです。個人の「幸せ」は経済力だけで得られるものではなく、もっと多元的なものです。しかし、ささやかな「幸せ」を得るにも、衣食足りるのはもちろん、加えて文化的生活を送れるに足る最低限の経済力が必要なのではないでしょうか。その資金を得る唯一の手段として、大多数の人は働きます。会社は、世界中の企業と激しい競争を繰り広げながら、雇用や納税といったかたちで日本全体を支えています。アジア諸国に勝てなくなってきたから競争をやめ、衰退国家を目指すとすれば、輸出産業で成り立つ日本では間違いなく多数の失業者を生み出します。同時に内需も壊滅です。

経済発展は、映画「スピード」のバスに似ています。一定速度を下回ってしまうとバスが爆発してしまうため高速で走り続けなければならないという設定なんですが、これまで主に運転を担ってきたのは製造業でした。この運転手は長らく快調に飛ばしてきたのですが、ついに疲れがでてきて、ちょっと危険な状態。中国や韓国企業に追い上げられ、自動車産業を引っ張ってきたトヨタも先行き不透明。iPodやiPhoneといった高付加価値な革新的製品、GoogleやAmazonといった新しいビジネスモデルを創造する世界的革新的企業も日本で長らく出てきていません。そろそろ疲れてきた運転手を交代させる時期なのに適任者がみつからない。日本はいまそんな状況です。...